待望の丸沼ブラウン58cm(2009/11/28)★
2009年禁漁間近に迫る丸沼で、待望のブラウントラウト(58cm)を釣ることができました。
【日時】 2009年11月28日(土) 6時~12時
【場所】 丸沼(群馬県片品村)
【天候】 曇り時々晴れ
【水温】 12度(意外に高い)
【風】 無風、のち時々やや強い北~北東の風
【釣果】 ブラウントラウト 1匹 (58cm)
【タックル】
(1) スピニングタックル
ロッド:シルバークリークS・7'9"、リール:ダイワ・エンブレムZ1500、ライン:ナイロン6lb、ルアー:スプーン(5g~10g)
(2) ベイトタックル
ロッド:ミディアムライト6'6"、リール:アブ・ガルシア・アンバサダー・5601C4、ライン:ナイロン16lb、ルアー:YSミノー(85mm)
【レポート】
2009年11月28日(土)は、少し前から、余程のことがない限り、丸沼釣行と決めていました。
しかし、前日の夜、急な仕事が入ってしまい、やむなく夜遅くまで残業。
これでは、早起きできません。 午前0時、「まー、朝早く、起きられなければ、丸沼は午後からでもいいやーー」と、半ば諦めて寝床へ。
ふと目が覚めて、枕元の時計を見ると午前2時50分(幸運・その1)。
まだ3時間しか寝ていないのにも関わらず、頭の中に「丸沼」という言葉が浮かんだとたん、眠気が一気に吹っ飛びました。
午前3時15分に自宅(栃木県宇都宮市)を出発して、午前4時50分には、丸沼に到着。
駐車場には、すでに6~7台の車。さすが禁漁直前の週末です。
夜空を見上げると、宇都宮では見られないような小さな星まで瞬いています。きれいですねーー。
朝まで、まだ時間があるので、窓越しに、時々走る流れ星を見ながら、しばらく仮眠することにしました。
1時間ほどして、隣でゴソゴソと支度を始めるフライマンの音で目醒めました。
あたりは、まだ真っ暗です。気合い入ってますねーー。
こうなってくると、そのまま寝続けることもできず、少しずつ準備を始めることに・・・。
丸沼に着くまでは、陸っぱりにしようと思っていたのですが、餌釣りやフライマンの数が、予想以上に多そうなので、ボートを借りることにしました(幸運・その2)。
午前6時、スタート。
ボート置き場の少し沖合で、放流物と思われる魚の散発的なライズ&モジリが見られます。
水温が下がってくるこの時期の早朝は、ネイティブ・レインボーがシャローに集まっている可能性があります。
ボートで近づいて、ライズ周辺に、スピナーやスプーンを打ち込んでも反応はありません。
活性の高いレインボーなら、速攻でヒットするはずなんですけどねーーー。
どうやら、ライズ&モジリの主は、マイクロスプーンにしか反応しない放流物のようです。
ボート置き場付近を諦めた後、カニの鼻~エラ沢と左岸寄りにボートを進めていくのが、いつものパターン。 この時、ふと来る途中、夜のうちから餌釣り師がエラ沢に陣取っていたことを思い出し、いつもと反対の「牛舎跡を経由してタラワンドへと進む右岸コース」を行くことにしました(幸運・その3)。
牛舎跡に続いて、まだ誰も攻めていないタラワンドへ。
狙いは、「早朝、岸際のカケアガリに寄っている高活性のネイティブ・レインボー」。ボートから岸に向かって、スピニングタックルでスプーンをキャスティングしながら、表層を攻めていきます。
1投目、偏光グラス越しに、スプーンを追いかけてくる「青っぽい魚影」を発見。外人さんの「水色の瞳」を彷彿させるようなシャインブルーが、こちらに向かって、一直線に近付いてきます。
目の前まで追尾してきて、くるっとUターン。40cmクラスのブルーバックのレインボーでした。こんなに派手な色合いの魚がいるんですね。
例え釣れなくても、アプローチの正しさが分かって一安心。俄然やる気が出てきました。 午前7時過ぎ、ボートを岸沿いにゆっくり移動させながら、スプーンを投げていると、突然、強烈なバイト。
表層直下をクネクネ泳ぐスプーンに、底から急浮上したモンスターが襲いかかった瞬間です。
続いて、重量感たっぷりのヘッドシェイク。大物に間違いありません。
ライン(ナイロン6lb)を、もう少し太くしておけば良かったと思っても、後悔先に立たず。
この状況でランディングまで持ち込むためには、ロッドさばきはもちろん、ドラグを使いこなすしかありません。
すかさずドラグをやや緩めに調整。底へ潜ろうとする度にドラグが鳴り響き、ラインが出て行きます。
一気にラインが引き出されないように、スプールに左手を添えてコントロール。
ボートの下に潜られても、ロッドを舳先を回して切り抜けます。 少しずつ魚影が見えてきました。
体の色は「やや赤味がかった黄土色」。レインボーではない?、もしかしてブラウン?
釣れれば、丸沼・初ブラウンです。
何としても釣り上げたい!
ボートに寄ってきては底へ突っ込む猛ダッシュを繰り返すこと4~5回。
悪戦苦闘の末、ようやくネットに入ったのは、「ブラウントラウト」。
メジャーをあてるとサイズは「58cm」。 待望の「丸沼ブラウン」、しかも目標にしていた50cmを超える大物。
夢か、幻か、はたまた現実か・・・
2006年7月30日から始めた丸沼通い。3年4ケ月経った今日(2009年11月28日)で、通算33回目の釣行になります。
3回続けてオデコをくらったりしても、諦めずに通った甲斐がありました。
開高さんばりに、「ブラボー!」なんて叫ぶ余裕は全くなし。ボートの上で、ただただ放心状態・・・・・・。 正気に戻って、貴重な経験をかみしめるように、釣り上げるまでのことを考えていたら、少なくとも幸運が3回重なっていたことが分かりました。
「釣りは、運、勘、根である」と言ったのは開高健。
「運」って、本当に大事ですね。
この後は、完全に気が抜けてしまって、ボート漕ぎながら、あちこちフラフラ・・・。
正午頃には、睡眠不足や前日の残業の疲れが出てきて眠くなってきたので、早めに切り上げることにしました。
帰り際、「立木の森」沿いの道端に車を止めて、丸沼へ一礼。
最高の思い出をありがとう。来年もよろしくーー!
【追伸】(1) 周りの様子
ボート置き場左岸の岸沿いに、放流したと思われる魚(ニジマス?)が群れていて、そこに陣取っていたフラインマンは、ほぼ入れ食い状態でした。
他に、陸からの餌釣りの人がレギュラーサイズのニジマスを釣っているのを数回見た程度で、大半のアングラー(ルアー&フライ)は、苦戦していたようです。
(2) 開高健没後20年
来る2009年12月9日に、開高健没後20年を迎えます。
開高氏が、ルアー(アブ・トビー10g)でビック・レインボー(65cm)を釣ったことで有名な丸沼。
そのポイントは、「毒蛇の岩」と名付けられ、第一級ポイントとして、今でも存在し続けています。
いつかは毒蛇の岩で、ビックレインボーを釣ってみたいですね。
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