« 中禅寺湖&男鹿川も解禁延期 | トップページ | 311 »

2012年3月10日 (土)

自分の釣りや栃木のより良い釣り場づくりについて考えてみましょう~~解禁延期中の過ごし方~~

 3月から始まったBS釣りビジョン。

 無料放送中ということで、この1週間、家にいない時間は録画したりして、暇さえあれば観ていました。

 若者向けの賑やかな番組が多くて、落ち着いた番組が好み40半ばのオヤジには、ついて行けそうもありませんcoldsweats01

 もちろん、見応えのある上質な番組もありますので、選んで観ればいいので、その誘惑に負けて、契約しちゃうかもしれませんけど・・・。

 観ていて思ったのは、「釣りは釣れてナンボ、釣りたいだけ釣っていいじゃない・・・」という釣果至上主義や、コマーシャリズムにどっぷりはまっているということ。商品紹介するメーカーの口上を聞いていると、あまりにもうさん臭く感じられて、ちょっとうんざり。本来の釣りは、もっとシンプルなのに・・・

 まー、一般的には、こんな感じの捉え方なんでしょうね。

 「釣りは文化、芸術、散歩」的な発想のよっしーは、どちらかと言うとマイナーなようです。

 昨日(2012年3月9日)、放射性物質の影響で、100Bq/kgを超えたブラウントラウトやニジマスが確認されて、中禅寺湖の解禁が延期されました。

  「釣る=食べる」と解釈され、釣る行為自体も禁止。

 こんな状況の中、鬼怒川本流や那珂川などでも同様に解禁延期されていることもあって、「キャッチ&リリースで釣りを認めてほしい」という署名活動が、あちこちで始まっています。

 よっしーは、普段からC&R派なので、それが可能ならありがたいですし、自ら行動を起こした釣り人達の勇気に拍手を送りたいと思う一方で、頭の中から、どうしても「?」マークが離れません。

 ヤマメやイワナなどの淡水魚は増殖率が低く、釣り人の釣獲圧が、最も大きな負荷をかけています。

  きれいなネイティブの魚を増やしていくためには、ゾーニング規制などで自然増殖を増やしていくことがいいのですが、釣り人のマナーが担保できないことから、漁協は、ひたすら放流量を増やして対応しているのが現状です(「イワナをもっと増やしたい」(中村智幸著)」より)。

 渓流をはじめとした淡水域のトラウトフィッシングで、釣りを末永く楽しむためには、なるべく釣った魚をキープせずに、リリースするという、キャッチ&リリースを行うことが望ましく、それを実践するためには、魚を痛めない工夫が必要になります。

 そういう基本的なことを理解した上で、自ら魚を痛めない(針を飲まれない)釣り、「餌釣り、ミッジなどの極小フライ、小型ルアーやワームの禁止、バーブレスフックの義務化など」を実行する覚悟の上に署名されているのでしょうか。

 行き場のない不安・不満をぶつけるためにサインした、またはキャッチ&イートだった人が、釣りたい一心で(あわよくば、持ち帰って食べてちゃおう)、思わず署名した、などのケースも多いかもしれません。

  釣り人の一人として、そういう気持ちも分からなくはありません。

  時々、ブログやHPなどで見かける、釣った尺ヤマメを潰さんばかりにギュッと握っている方が、キャッチ&リリースになったからと言って、すぐに魚に触れないようにランディングネットで、すくうようになるとは思えません。

  キャッチ&イートをしていた方が、今回の問題で、コロッと変わって、キャッチ&リリースを主張していたりするのを見ると、本質論が抜け落ちているように見えるのです。

 キャッチ&リリースを徹底したとたん、針を飲んでしまって死んでしまった魚の死体が、岸辺に散乱する光景が広がったりして・・・。

 キャッチ&リリースは、「魚を減らさずに、釣りを楽しむ方法」であって、「単に食べない釣りをする方法」ではないはずです。

 もちろん、本気で魚や釣りのことを考えて行動されている方もいらっしゃるでしょう。この記事を読んで、気分を悪くされてしまったら、申し訳ありませんm(_._)m

  また、釣り具関係者や釣り人が宿泊する旅館などでは、死活問題であり、そんな悠長なたことを言ってられないという事情も分かります(こちらは、東電に損害賠償を請求していくことを考えた方がいいでしょう)。

 表面的な問題ばかりが取り上げられて、現状のトラウトフィッシングの問題点やキャッチ&リリースの本質が横に置かれたまま、急展開で署名活動が進んでいるのが気になって、ちょっと小言を言ってしまいました。お許しください。 

  話を戻します。

  放射性物質による解禁延期の問題は、私たち釣り人にも多くの課題を突きつけています。

  キャッチ&リリースに関して言えば、放射能問題を契機に、これまでの行き過ぎた釣果至上主義から脱却して、多くの釣り人が末永く楽しめる釣り場作りが求められているのではないでしょうか。

 釣り人自らのマナーの向上によって、自然と魚にやさしいキャッチ&リリースを広めていくために、釣り人一人一人が、これまでの状況を是とせずに、一度立ち止まって、じっくり考え抜くことが求められています。

 
その過程を経なければ、結論は出てきません。面倒くさいかもしれませんが、地道に一歩ずつ、時間をかけて自問自答を繰り返し、前に進んでいくことが必要なのです。

 明日(2012年3月11日)で、東日本震災から丸1年経ちます。セシウム134の半減期は2年、137は30年、ほぼ同量飛散したので、5年後にはおよそ半減すると言われており、おそらく長い問題になるでしょう。

 よっしーは、原発事故による放射能問題は、現代文明に対する自然のしっぺ返し、「人間よ、日本人よ、自分たちがやってきたことが正しかったのか、生き方、考え方を見直した方がいいのではないか。しばし立ち止まって考えてみなさい」という神様からお告げではないかと考えています。

 栃木県内には、無事解禁されるフィールドもありますので、おそらく、私も含め、みなさんも、時々釣りにでかけることでしょう。ただ、今回の解禁延期によって、釣りができない時間が増えることは間違いありません。

 そこで、この空いた時間を、ボジティブに捉えて、自分の釣りやより良い釣り場づくりについて考えてみませんか。

 失って気付く、釣りの素晴らしさ&ありがたさ。せっかくチャンスを逃さず、みんなで一緒に考えながら、「栃木の素晴らしい釣り場づくり」を目指して、新たなステップに踏み出していきましょう!


 よっしーは、自宅でハンドメイド・ミノー作りやタックルのメンテしたり、時々、そば打ちや庭の手入れをしながら、原点に戻って思索の旅に出かけてみようと思います。


【追伸】

 今朝(2012年3月10日(土))の下野新聞に、『渓流釣り解禁延期に「死活問題」 県内関係者に困惑広がる』http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20120309/736890なんて記事が掲載されてました。すでに釣り人の署名活動だけではなく、漁協の要望活動も始まっているようです。

 事態は様々な分野を巻き込んで、深刻さを増しながら、本質論に入らずに、このままの勢いで流れていきそうです。

|

« 中禅寺湖&男鹿川も解禁延期 | トップページ | 311 »

99  放射能問題」カテゴリの記事

コメント

よっしーさん、自分は何も出来ませんが。伝える事やらせて貰いますね。

投稿: 夢追い | 2012年3月10日 (土) 15時47分

>夢追いさん

 こんばんは。

 今回は、長文失礼しました。読んでいただいて、ありがとうございます。

 栃木県の渓流・湖沼の釣りは、御覧のとおり厳しい状況ですが、少しでも前向きにいきたいと考えていますので、これからも応援よろしくお願いします。


投稿: よっしー→夢追いさん | 2012年3月10日 (土) 20時18分

今回の解禁延期の問題によって、私も含めて多くの方々が放射性物質に対して改めて身近な問題として考えさせられていると思います。
私も解禁を楽しみにしていた一人なのでキャッチ&リリースでもいいから解禁してほしいという気持ちは良く理解できます。ただ、釣りがしたいという気持ちだけで放射性物質に対する理解もないまま、強引に解禁に向かわせようとする風潮があるのであれば若干の違和感を感じなくもありません。
放射性物質の問題は、東電だけの責任なのか?と感じることもあり、自分の子供や孫の世代に対して私達大人が何ができるのか求められているのかも知れませんね。

投稿: ちゃま | 2012年3月10日 (土) 22時23分

いつも楽しく読ませていただいています。
よっしーさんの投稿は一味違った切り口でうなず
くことが多いです。
今回の内容も私が今回の騒動で感じていたうやむ
やを言語化していただいてすっきりしました。

今回の教訓をポジティブにとらえれば文明のあり
方や、自然との付き合い方を考える千載一遇の
チャンスだと思うのです。

釣りを楽しみにしている人の気持ちは私もアング
ラーですのでわかりますが、あまりに短絡的な意
思表示、突如身に降りかかった不利益だけに声を
あげていればはおそらく釣りをしない人にはあま
りよい印象をもたれないでしょう。

ここは一歩下がって考えるにはいい機会ですね。
大震災の時はまた釣りができる日が来るかどうか
もわからなかったのですから。


長文失礼しました。

投稿: 万年ぼーず | 2012年3月10日 (土) 22時59分

>ちゃまさん

 おはようございます。

 確かに東電だけの問題ではないはずで、東電の責任問題以外にも、大きな視点で考える必要があると思います。

 実際は、一部識者が異論を唱えていますが、東電自身も、自分の問題と思っていない雰囲気、また、原子力利用の観点も、「必要悪であり、やむを得ない」という雰囲気で、これまでの考えを是とする方向で進んでいます。

 それでも、一市民が考える問題ではないと投げ出すのではなく、身近な問題(例えば、釣り)から、地道に考え、自問自答していくことが大事なのではないでしょうか。

これからも、一緒に考えていきましょう。

投稿: よっしー→ちゃまさん | 2012年3月11日 (日) 08時04分

>万年ぼーずさん

 おはようございます。

 今回は、いつもなら削除するような部分も、ちょっとしつこいくらい書き込んだので、分かりにくいかなーーと思っていたら、万年ぼーずさんが、短文で分かりやすく要約したコメントをしていただき、ありがとうございます。

 おっしゃる通りで、この記事を釣りをしない妻に見せたら、「これまで釣って食べていた人が、放射能問題が出たからと言って、すぐに、方針転換して、食べなければ釣っていいんじゃないかと、釣る権利を主張するのは、ちょっとわがままっぽく見えるね」なんて言ってました。

 1年前のことを考えれば、釣りどころではなかったですからねーーー。

 そうそう、14時46分には、黙祷しなくっちゃ。

 また、遊びにきてください。

投稿: よっしー→万年ぼーずさん | 2012年3月11日 (日) 08時05分

趣旨は理解し基本的に賛同です。
漁協や釣具店その他、収入に直結する産業関係者の利害も、十分わかっているつもりです(当然賠償の対象でしょうね、電気会社の)

その上で、別な見方もあります。

汚染された魚はすぐには死なないでしょう。そこで、釣りという人間による攻撃から解放された魚たちの繁殖を見守りましょう。従来の河川環境悪化・改善論を、これでまず検証しましょう。

その後、増えた(生きながらえた)魚たちを使って、生物と放射能汚染の観点から検証しましょう。

しかしどの案であれ、魚たちには人間様が一番迷惑なんです。

以前書いたように、C&R論もいいですが、キリスト教的かつ階級社会的な文化から、表面だけが輸入された昨今のルアー・フライ。日本の風土や文化にそのまま根付くとは思えません。

日本的仏教・自然崇拝(山岳信仰や神道など)による、人間と魚の趣味的関係を模索しなければなりません。

調子扱いた三平を叱りつけるじっちゃんならば、どう言うのか? と日々考えております。

投稿: マンスール | 2012年3月11日 (日) 20時46分

これを機に、針袋やえさ箱ゴミ・タバコの吸い殻を捨てたり「釣り=釣って持ち帰る数」等の破壊をする人達の、釣りに対する意識が変わるといいですね。
解禁と同時に毎日釣りに出て小さなものまで持ち帰り数自慢をする、どう考えても生体を全滅させてしまう釣りを、自慢げにブログに上げている人をみると気分が悪くなりますからね。管理釣り場にも、俺様は客で金を払っているからと言ってリリースの時に鷲掴みで投げる様な人もいますからね。
宗教観は持ち出すと戦争が起きる位の業。なので現状にそれを持ち出すといつまでたっても平行線になり、まったく物事が進まなくなります。そうなると物事が進まない事を批判する人が出てさらに話が瞑想。そういう悪循環にならない事を祈ります。

投稿: かーん | 2012年3月12日 (月) 11時17分

>マンスールさん

 「調子づいた三平をしかりつけるじっちゃん」って感じ、よく分かります。

 今回の件は、現状追従路線ではなく、新たなステップに踏み出すきっかけになればと考えています。

 和洋折衷が得意な日本人なら、いろいろなバージョンが考えられるのではないでしょうか。

投稿: よっしー→マンスールさん | 2012年3月12日 (月) 20時50分

>かーんさん

 昨日、BS釣りビジョンを見ていたら、釣ったメジナを海に投げ捨てるように放していた、ベテランの釣り師を見ました。

 がっかりしましたが、これが現実なんでしょうね(^_^;)

 私は、今回の放射能の件は、かーんさんがおっしゃるようなマナーの問題も含め、釣りにおける、これまで鬱積していた問題を乗り越える、きっかけにしたいと考えています。 

投稿: よっしー→かーんさん | 2012年3月12日 (月) 20時51分

ちょくちょく拝見させてもらっています。
C&Rは釣り人がすぐに思いつく方策ですよね。
先ずはそこから始めれば良いと私は思っています。
今回の件は未だ経験したことのない事例です。
どんな事柄も最初から上手くいく訳はないので、形だけでも最初はC&Rを実践すれば数年後には定着していくと思っています。
また「リリース前提の餌釣りとは」とか「放射性物質低減のための捕獲手段の釣り」等、これから色々実践し模索すべきですよね!永年禁漁じゃ何も前に進みません。

投稿: ひで@改 | 2012年3月13日 (火) 23時38分

現時点でも署名運動大々的に始めてますね。

署名運動って?と思っています。

いままで漁協が存在してもほとんど無法地帯だったと思いますよ。
フライの夜釣りに(イブニングと言えば聞こえがいいが20時過ぎてますからね)餌釣りの乱獲。これ見よがしにブログにアップする釣具店に漁協・・・・

鬼怒川漁協に関して言えば、膨大な組合員数

いまさらC&Rで徹底しますっていっても管理できるわけもないし、マナーが守られるとは思えない。

漁協の巡回すら見た事が無いし

私も鬼怒川がHGです。
釣はしたいです。
でも今年は解禁しないくても良いと思います。

ちょっと乱暴な書き方したこと
よっしーさんすいません(*_ _)人ゴメンナサイ

投稿: ocmagic | 2012年3月14日 (水) 08時33分

>ひで@改さん

 まずは、行動あるべしという意見ですね。 これまた、よく分かります(^_^)

 理屈はともあれ、まずは、「釣りたい」ということを伝えることが最初に一歩につながるのではないかと思っています。

 ただ、それが万が一、うまくいってしまったら、本当の問題を考えることにつながらない、駄々っ子がおねだりしているのと一緒になるのではないかと思い、一石を投じさせていただきました。

 キャッチ&リリースで解禁されれば、嬉しいことですが、それがきっかけになって、釣り人の意識が少しずつ変わり、現状追認ではなく、あるべき姿(望ましい釣り場環境)が築かれることを期待しています。

投稿: よっしー→ひで@改さん | 2012年3月14日 (水) 22時26分

>ocmagicさん

 こんばんは。

 フライの夜釣りは、あまり芳しくありません。

 かくいう私も、何回は夜釣りに何回かチャレンジしたことがあったりしますが・・・、釣れませんでした(^_^;)

 夜は、例え釣ったとしても、魚に対して「卑怯」という思いと、釣ったとしても、いい写真が撮れないので、ある時から、完全にやめましたけど・・・。

 漁協は、いろいろと御苦労されていると思いますが、今回の件を契機に、マナーの良い釣り人を育てる漁協になってもらいたいと思います。

 私も、現在の遊魚の課題、本質論が、漁協内で議論されていることを期待しています。

投稿: よっしー→ocmagicさん | 2012年3月14日 (水) 22時44分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/135292/54182302

この記事へのトラックバック一覧です: 自分の釣りや栃木のより良い釣り場づくりについて考えてみましょう~~解禁延期中の過ごし方~~:

« 中禅寺湖&男鹿川も解禁延期 | トップページ | 311 »