中禅寺湖特別解禁(岸釣り)レポート(レイクトラウト&ブラウントラウト)(2006/6/3)★
2006年6月2日(金)の夜は、翌日(6月3日)のヒメマス放流100周年記念イベント「中禅寺湖特別解禁(岸釣り)」に向け午前2時に自宅(栃木県宇都宮市)出発するため、早めに寝床に着きました。
興奮して眠れずにいた午後11時20分、突然、携帯電話が鳴りました。
電話に出ると、釣り好きの職場の同僚Mさん。「よっしーさん、今、中禅寺湖に友人と二人でいます。とんでもない人出ですよ。早く来ないと、ポイントなくなっちゃうかも~~~」。
それじゃということで、すぐに着替え、いざ、中禅寺湖に向け出発。
自宅から、高速道路を飛ばし約1時間(1時間で中禅寺湖に着ける宇都宮の地の利に感謝)。 菖蒲が浜の臨時駐車場に着くと、ものすごい車の数。同僚のMさんとYさんと合流。
この時間にこの人出。話し合った結果、入りやすい北岸を諦め、思い切って、南岸まで行くことに決定。長距離歩くため、なるべく軽装にして、午前0時40分に南岸を目指して、菖蒲が浜を出発。
途中、何人もの釣り人に会いました。想像していたとおり、北岸には、かなりの釣り人が入っていて、ポイントを確保することは困難な状況。
「やっぱり南岸が正解」と一同思いを一つにして、ひたすら山道を歩きました。心配なのは、南岸の湖畔にポツポツと見える小さな明かり。先客です。ポイントが残っていることを祈りました。クマ避けの鈴の音が、森に響きます。
休憩を頻繁にとったため、午前2時30分に千手ケ浜に到着。上空には、満天の星空。はっきりと見えるきれいな天の川に流れ星一つ。
南岸の周年禁漁区の俵石(たわらいし)を過ぎてからポイントを探そうとしましたが、急斜面を何度下に降りても、良いポイントを発見することができません。汗だくです。
良さそうなところには、既に釣り人が入っています。懐中電灯だけで、ポイントの見当を付けるのは、本当に難しい。事前に下見をしておけば良かったと後悔しきり。
トラツグミの「ヒーーーー」「ヒーーー」という声が、悲壮感を煽ります。
ポイントを探しながら、東へ東へと進みました。すると、林道が湖面まで降りてくる場所で、まずまずの岩場を発見。既に何人か入っていますが、北岸ほどの密度ではありません。各々良さそうなポイントを見つけ、なんとか場所を決め完了。時計を見ると午前3時30分。3時間歩き続けてヘトヘトです。
夜が明けようとしているので、うかうかしていられません。慌ててルアーの準備を始めます。徹夜&強行軍の疲れや眠気は、吹っ飛んでいます。
明るくなってきた午前4時過ぎから、周囲の人がキャスティングをスタート。いい結果が出ますようにと祈りながら、よっしーもルアー(スプーン)を男体山をめがけて投げました。
すぐに、周囲のルアーマンが40~50センチクラスのトラウトをキャッチ。「ブラウン・・・、すげぇーー」という言葉が聞こえてきました。グッドサイズのブラウントラウトのようです。これが爆釣劇スタートの合図になりました。
あちこちで40~50センチクラスのトラウトが釣り上げられ、ランディング前のバシャバシャという音が辺りに響きます。徐々に管理釣り場の様相を呈してきました。
そんな中、Mさんが45センチのブラウントラウトをネット・イン。Mさんは、中禅寺湖のブラウンが本命だったので、満面のニコニコ顔。思わず握手。
続いて、Yさんが、40センチクラスのブラウントラウト&ホンマス&レイクトラウトを立て続けにヒット。
素晴らしいトラウトを見せてもらいがら、感心している場合ではないことに気づきました。このままでは、一人だけボウズになってしまう・・・。
いくら初心者で、ボウズの資格があるとはいえ、この機を逃したら、一生に一度のチャンスを逃すかもしれない。焦りが出てきました。気合を入れて、ロッドを握り、キャスティング再開。
ルアーはスプーン7グラム。遠投し、ボトムまでフォール。ルアーが水底に着くまで30秒以上かかる、かなり深いポイントです。その後、リフト&フォールし、ラインのたるみを巻き取る動作の繰り返し。
しばらくすると、ついにヒット。少し小ぶりの手応え。1匹目なので、ドキドキです。ランディングネットに入ったのは、30センチのブラウントラウト。「よっしーの中禅寺湖初物」&「初対面」のブラウンに満足です。ボウズを逃れ、少し冷静になりました。
さらに、リフト&フォールを繰り返していると、深い湖底付近で、ルアーをリフトした時、グッグーーーとハードな手応え。寄せてくると途中、時々、ドラグをギーッ、ギーッと鳴らします。
グッド・サイズの予感。元気のいいファイトに、ランディングネットに入れるのに一苦労しました。体表の斑点が虫くい模様、横から見ると爬虫類を想像させる独特の顔つき。もしやと思っていたら、ネットを覗き込んだMさんの「すげーー、レイクだ。レイクトラウトですよ、これー」という一言に、一気に脳の中をアドレナリンが駆けめぐりました。
やったー\(^_^)/、今日、最も釣りたかったレイクトラウトを釣り上げました。メジャーを当てると41センチ。レイクとしては、小さいのかもしれませんが、なんと言っても中禅寺湖だけにしかいない貴重なレイクトラウト。最高の気分です。
その後、徐々にアタリがなくなり、よっしーが、40センチクラスの銀色のトラウト(Mさん曰く、「ホンマスかレインボー」)を目の前でバラシしたのを最後に、辺りはシーンと静まり返りました。
タックルは、ラインはナイロンの6LB、ルアーはフェイクベイトのヤマメカラー(赤)7gのスプーン。いくつかの他のルアー(スプーン&ミノー)も試したのですが、バイトしたのは、なぜかこのスプーンだけでした。
このゴールデンタイムの間(午前4時過ぎ~6時)、釣れた人は、最高で8~10匹ぐらいは釣っていたのではないでしょうか。目の届く範囲にいた10人程のルアーマンに、ボウズはなかったと思います。サイズ的には、40~50センチクラスが中心。残念ながら、周囲で70~80センチ以上の超大物をゲットした人はいませんでした。
中禅寺湖通いを続けているMさんとYさんも、口を揃えて、「中禅寺湖でこんなに釣れる風景を見たのは初めて。本当に、あのゴールデンタイムは凄かった。苦労して来た甲斐があったなーー」と興奮覚めやらぬ面持ち。
一方、午前7時以降も次から次へと来る釣り人。さすが特別解禁です。しかし、残念なことに、その後は、湖面に落ちたエゾハルゼミにもバイトする気配すらありません。午前7時過ぎに来て、木が生えてキャストしにくい場所で頑張っていた人も、結局、ボウズで先に帰っていきました。
後は、回遊魚狙い。新緑の森から聞こえる「ピッコロ、ピッコロ」というキビタキのさえずりの中、3人でビール飲みながら歓談&昼寝&時々釣り。その後、状況に変化なし。風が出てきました。徹夜の疲れもあり、キープしていたブラウントラウトとレイクトラウトの写真撮影し、リリース。午前10時に納竿。
帰りは、千手ケ浜から赤沼、さらに赤沼から竜頭の滝までバスを利用。竜頭の滝のバス停から菖蒲ケ浜の臨時駐車場へ戻り、マイカーで帰路に着きました。
【追伸】
ルアーのロストはありませんでしたが、デジカメ(キャノン・パワーショットS40)と携帯電話をウエストバックごと水中に落してしまいパーに(T-T)。魚の写真は、全てMさんに撮影してもらったもの。
Yさんから、「よっしーさんは、デジカメと携帯が無事でボウズと、デジカメと携帯をなくしてもレイクトラウト41センチをゲットするの、どちらを選びますーー。」と聞かれ、即「レイクトラウトだよ。やっぱり。」と答える自分がかわいく思えました(^_^;)
6月4日(日)の夜、デジカメの電源を入れたら、液晶画面の一部に乱れはあるものの、なんと回復しています。携帯電話はだめのようです。
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コメント
>くろやん
ボウズ、残念でしたね。
しかし、あの人出は、本当に凄かった。私たちも、少し遅れていれば、先に進む元気も出なかったかもしれません。
レイクは、他のブログを見ていると、結構釣れているようなので、今月中は、また出かけてみうかと相談しているところです。
くろやんも、是非、再チャレンジしてみたらどうでしょうか。
>shojiさん
うちも、ミノーを、最初、使ってみたのですが、さっぱりで、全てスプーンでした。周囲の人もみんなスプーンだったようです。
ポイントによって、違いがあるのかしれませんね。
>t-fukuさん
いろいろなブログを見ていると、大きさはともかくレイクは、結構釣れているようです。一緒に行った同僚に聞いたところ、レイクの数は増えているのではないかと言っていました。
是非、中禅寺湖、チャレンジしてみてください。
私も、今月中に、再度行ってみようと思っています。
投稿: よっしー | 2006年6月 6日 (火) 22時37分
おめでとうございます!
レイクいいですね!
私もルアーをはじめたころからサクラとレイクを釣ることが夢なんですが、後は、レイク釣れたら念願がすべて叶うことになります。
おっと、日本国内の話です。
サクラは時期があえば、本流を釣っているうちに釣れてしまうことがありますが、レイクは中禅寺湖に行かないと無理ですからね。
本当におめでとうございます!
投稿: t-fuku | 2006年6月 6日 (火) 13時17分
僕より先に入ってますね。
僕は2時に赤沼到着でした。そこから暗闇
サイクリングでした!!
スプーン使ったんですね。僕と友人はミノーでしか釣れませんでした。
お互いいい釣りが出来て、苦労した甲斐がありましたね。
投稿: shoji | 2006年6月 5日 (月) 23時13分
よっしーさん、こんばんは。
オイラ達3人は北岸に入って、全員でボウズ喰らってきました(泣)
南岸に入った仲間はブラウンが爆釣だったようで、今回の特別解禁は南岸が良かったようですね。
いいな~、レイクが釣れて・・・羨ましい。
投稿: くろやん | 2006年6月 5日 (月) 21時04分