本「渓流釣り大全(白石勝彦著)」
ルアーフィッシングは実釣経験が何といっても大事ですが、それを補う座学も必要ということで、暇な時は、HPや雑誌をペラペラ眺めたりして過ごしています。
しかし、これらの情報にはどうしても断片的なものが多く、まとまって書かれた書籍かないか、古本屋とかに行く度に探しています。
そんなある日、古本屋で見つけて、これはスゴイ!と即買したのが、『「渓流釣り大全」~フィーダーレーン釣法で挑む大ヤマメ、大イワナの世界~(白石勝彦著)』。
餌釣りの本ですが、本流ヤマメの生態が詳しく書かれていて、ルアーフィッシングにも参考になる内容盛り沢山です。
少しまえがきを引用してみましょう。
~~~~~引用開始~~~~~~
本書の執筆に当たっては、だだ魚をたくさん釣り上げることだけでなく、渓流の自然、それも我々が相手するヤマメ、アマゴ、イワナたちの習性や生活の記述に重きを置いて書いたつもりである。
したがって、通常の技術解説書のように、釣りの技術の説明だけに終始することは、極力避けている。
我々釣り人が狙う渓流の魚たちはどのような魚であり、どのような場所にいて、どのようにしてエサを食べているのかについての記述に多くをさくようにしている。
~~~~~引用終了~~~~~~
というように、釣りの技術に留まらず、季節、川の状況におけるヤマメの生態について細かく書かれています。
餌釣りのスタンスで書かれているので、ルアーの場合、これらの情報をもとに予測することになります。
鬼怒川スーパーヤマメのルアーフィッシングで、最も参考になったのが、「第14章 季節、状況による頭脳的なヤマメ釣り作戦」。
季節や水の状況により、ヤマメ達がどんな行動をとっているか詳しく書かれていて、自分の経験をミックスすると、どんなポイントをどんなタイミングでルアーで攻めたらいいのか、あぶり出されてきます。
古本屋でしか買うことができませんが、餌釣りの方はもちろん、ルアーマンやフライマンにも役立つ内容ですので、見かけた時は、是非御覧になってみてください。
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【タイトル】「渓流釣り大全」~フィーダーレーン釣法で挑む大ヤマメ、大イワナの世界~
【著者】白石勝彦
【出版】山と渓谷社
【発行】1995年2月20日 第1刷発行
【定価】2,000円(本体1942円)
【ISBN】ISBN4-635-36034-2 C0075 P2000E
【目次】
第1部・導入編-釣り具、仕掛け、装具
渓流釣り入門者へのアドバイス
渓流釣りに必要な装具、服装類
渓流釣りの道具
エサの知識、ほか
第2部・実践的ヤマメ、アマゴ釣り編
ヤマメ、アマゴの水中での生態
水の流れで読めるヤマメ、アマゴのポイント
ナチュラルドリフトとフィーダーレーン
フィーダーレーン釣法の実際
季節、状況による頭脳的なヤマメ釣り、ほか
第3部・実践的イワナ釣り編
イワナの生態とポイント
イワナ釣り場の選び方と地図の知識
大イワナを手にするための方法
頭脳的イワナ釣り作戦と戦略、ほか
第4部・渓流のニューウェーブ、疑似餌釣り編
テンカラ毛ばりの釣り
ルアーフィッシング
渓流のフライフィッシング
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コメント
> t-fukuさん
確かに、ポイントが変わるので、鬼怒川は大変ですよね。
今年は、去年の台風で大幅にポイントが変わってしまったので、私も今年は一からやり直しって感じです。
しかし、今日の雨はいい感じですね(^_^)。
明日、鬼怒川、行ってみようかなーー。
投稿: よっしー-> t-fuku さん | 2008年3月14日 (金) 22時07分
>季節、川の状況におけるヤマメの生態について
コレ凄く大事ですね。
こういった習性を理解し応用できれば、釣ることは比較的簡単なのかもしれません。もちろん、大型をキャッチするには技術も必要ですが。
私も鬼怒川に通い続けていますが、釣れそうだ!っていう雰囲気は感じられるようになりましたが、未だにこの時期でこうならココダ!というパターンが見つけられません。
というのも、ポイントそのものが毎年同じではないですし、よっぽど足しげく通わないと、この域には到底いけない気がします。
投稿: t-fuku | 2008年3月14日 (金) 16時45分