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大自然の中でルアーフィッシングを楽しむために~~4年目の先輩からビギナーへのアドバイス~~

 栃木県内のフィールドで、ルアーフィッシングを始めて3年半が過ぎつつあります。

 腕の方はまだまだですが、とりあえず今日まで続けてくることができました。

  3年間の山あり谷ありの経験は、これからルアーフィッシングを始める方、またはビギナーの方が、大自然の中で、ルアーフィッシングを楽しんでいくために、少しは役立つのではないかと思い、ちょっとまとめてみることにしました。

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【素人が陥りやすい「釣れないスパイラル」、[オデコ]->[腕]->[高価なタックル]->[オデコ]】

 釣り雑誌やHP、ブログに、素晴らしい釣果報告が掲載されていて、自分もこういうふうに釣りたいなーーーなんて思って、同じフィールドに出かけてみても「オデコ連発」。

 知人や釣具店で聞いた情報をもとに、通ってみても、やっぱり釣れず。こんな経験を持っている方って多いのではないでしょうか。

 この循環を繰り返していると、そのうち、「自分に素質がないのでは?」、「他の人は変わった釣り方やルアーを使っているのではないか?」とだんだん疑心暗鬼になってきて、終いには、道具のせいにして、高価なルアーやタックルに手を出していくようになります。

 それでも、釣れればまだまし。

 たいていは釣れないことがほとんどで、そのうち、つまらなくなってやめてしまったり、自然の中での釣りを諦めて、管釣の道にはまったり・・・。

 こんな時、次の「大事なこと」を知っておくことで、「自然の中の素晴らしい釣り」を諦めずに済むのです。

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【大事なこと・その1】「自然の中では、釣れないことが当たり前」

 よっしー自身、「ルアーフィッシング」を始めて1年を過ぎた頃、ほとんど「釣れないスパイラル」の域に達していて、どうしたらいいか分からなくなっていました。

 そんな時、ルアーフィッシングのベテランの方とご一緒することができたのが、大きなターニング・ポイントになりました。

  ベテランの方なので、どんなところでも爆釣間違いなしと思っていたら、釣果は「1匹」。でも、その方はあまり驚きません。

 その後、時々一緒に行った時も、「オデコ」もあったりで、「爆釣」ということはありません。

 それでも、「自然が相手だから、こんなこと当たり前」って感じでいます。

 この時、「自然の中では、釣れないことが当たり前」ということに初めて気がつきました。

 このことが分かってからは、「オデコ」を何とも思わなくなり、スッキリした気分で、フィールドに通うことができるようになりました。

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【大事なこと・その2】「テク」&「タックル」ではなく「ポイントの見極め」、そして「気長に構えられる心」

 「テク」と「タックル」ついて、雑誌に書かれている内容は、コマーシャル・ベースがメインになってしまうので、あれこれ難しいテクや高価なタックルが紹介されています。

 しかし、現実は、そんなことにあまり関係なく、ベーシック・テク&シンプル・タックルで十分釣れてしまいます。

 ただし、釣るために大事なことが二つ。それは「気長に待てる心」と「時合の見極め」です。

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【大事なこと・その2-1】「気長に待てる心」

 「自然の中では簡単に釣れない」ことが分かっても、「オデコ」に耐えられる、「気長に待てる心」も必要です。

 所詮、趣味ですから、プロ級の釣果を期待したりせず、「のんびり末永く、少しずつ経験を積みながら、試行錯誤を楽しんでいく」という心構えで続けてみてください。

 「どうしても、釣りたーーい!」という方は、ルアーより餌釣りもしくはフライを選んでください。

 餌には餌の、フライにはフライの難しさがありますが、大抵の状況では、ルアーより釣れることはほぼ間違いありません(ただし、状況やポイントによっては、ルアーでしか釣れないこともあります)。

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【大事なこと・その2-2】「時合の見極め」

時合とは「トラウトの活性が突然高まり、一気にルアーに食いついてくる時間」のことです。

  この時合を捉えるために、「トラウトのいるポイントと、トウラトの活性が高まるタイミング」を見つけ出すことが重要です。

 食い気のないトラウトを「スペシャル・テクニック」&「高価なタックル」で釣ることも可能ですが、シンプル・テク&ベーシック・タックルで、活性の高い魚だけ狙う方が、数は少なくても確実に釣れます。

 最高のコンディションでは、1投目からバイトしてきます。

 スプーンが着水したとたんに、ヤマメがバイトしてきたこともありました。

 このような完璧な時合には、めったに遭遇できませんが、河川、湖ともに、天気や前日までの雨の降り方等の情報から、大雑把なコンディションを把握して、釣行計画を立てることをお薦めします。

 思ったように休みが取れないサラリーマン・アングラーの方は(私もそうです)、時間が空いた時に行くことになります。

 それでも、その時のフィールドの状況を見極めて、攻めるポイントを限定していくと、いい結果に結びつく可能性が高くなります。

 ちなみに、河川の場合は、時間(朝、夕マズメ)、水位コンディションは増水から減水になったササ濁り、ポイントは、プールの流れ込みや流れ出し等。

 川は、流れがあるので一見複雑そうですが、湖と違ってルアーで攻めるポイントや時間は限られているので、案外単純です。

 湖は、時間(朝、夕マズメ)、風、水温(急激な低下はよくない)、ポイント(カケアガリ、ワンド、流れ込み、チャネル、日陰等)、春・秋のターンオーバーの状況、ライズ、小魚(ワカサギ)の動き等を見極めて、ポイントをさぐっていくことになります。

よっしーが、最も注意しているのは、秋のターンオーバーです。この時だけは、トラウトの反応が全くなくなります。

 湖は、河川より、環境変化&ポイントの見極めが微妙で、とても難しいのですが、情報収集しながら、少しずつ経験を積んでいくしかありません。

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【大事なこと・その2-3】「テクニックはベーシックでOK」

 あまり凝ったテクニックは必要ありません。

 ベーシックな「ただ巻き&時々トゥイッチング」で十分OKです。

 河川では、ダウンクロスにキャストして、表層を引きます。時々、アップクロスやクロスにキャストして、ルアー(ミノーやスプーン)を少し沈めることもあります。それでも、根がかりしない程度にとどめます。

 底まで沈めると根がかりでルアーをロストしやすくなります(高価なルアーは、大事に、長く使いましょう)。

 湖では、ただ引き(時々トゥイッチング)、そして、ルアーの泳層を変えるための「カウントダウン」を多用します。

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【大事なこと・その2-4】「タックルはシンプルでOK」

 私の場合は、トラウト・アングラーでは極少数派のベイトタックル派なので、一般の方には、タックルそのものの話は、あまり参考にならないかもしれません。

 ただ、こんな頑丈なタックルでも十分釣れるということが言いたいのです。

 「ベイトタックルで、14~16ポンドのナイロンライン、シンプルなアユカラーのハンドメイドYSミノーまたはチヌーク等のスプーン(青銀、赤金)」というタックルは、釣り雑誌から入った、普通のトラウトアングラーからすると、信じられない内容ではないでしょうか(もちろん、状況に応じて、スピニングタックルを使うこともあります)。

  「そんな極太ラインじゃ、トラウトに見切られて釣れる訳ない」という声が聞こえてきそうですが、活性の高いトラウトには、ラインの太さはあまり関係ありません。

 ちなみに、よっしーが、ベイトタックルを選択している主な理由は、

 ○数少ない大物を確実に釣り上げることができる、○ルアーロストを防ぐことができる(ラインが太いので、強く引っ張れば、大抵、障害物の方が壊れたりしてルアーを回収できる)、○ベイトタックルが単純に好き等です。

 ルアーは、スプーンなら、青銀の7~21gのチヌークがあれば、たいてい対応できます。

 また、ハンドメイドのYSミノーも、今のところアユカラーだけです。丸沼レインボーも釣れていますし、他のフィールドでも、そこそこの釣果をあげてくれるでしょう。

 話しが少し細かい話にいってしまいましたが、要は、「高価なタックルでなくてもシンプルなタックルで十分釣れる」ということです。

 スピニングタックルの場合も、ルアーウェイト・5~12g、ライン・6~10lb、リールは2000番台で十分でしょう。

 ただ、「素晴らしい道具を持つ喜び」を否定するつもりはありません。私もアンバサダー・フリークですから・・・(^_^;)。 

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【まとめ】

 以上の話をまとめると、「大自然の中でのルアーフィッシング」を長く楽しんでいくためには、「釣れないことが当たり前」ということを知り、「気長に待てる心」を持ちながら、「時合を見極め」て、「ベーシックテク」&「シンプルタックル」で、のんびり続けていく、ということになります。

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【おわりに】

 多くの方が「雑誌情報から入って、高価なタックルに手を出して、それでも釣れなくて、やめてしまう」というのが、現状ではないでしょうか。

 せっかく、自然に恵まれた栃木県に住んでいて、ルアーフィッシング・ライフを送ることができるにも関わらず、ちょっとしたことを知らないだけで、その楽しみを捨ててしまうなんて、本当にもったいないことだと思います。

 この記事がきっかけになって、栃木の素晴らしいルアーフィッシング・ライフを楽しむ方が少しでも増えることを祈っています。

【追伸】

 読み返してみると、「ルアーで釣れなかった苦労話」が中心になっていますね(^_^;)。

 こういう本当の話を知っておくことで、「釣れないショック」が和らぐ効果もあるのではないかと一人で納得しています。

 お互い、気長に楽しんでいきましょう!

※  2010年1月17日、一部更新

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18○ 釣り・一般(Abu、タックル等)」カテゴリの記事

コメント

>t-fukuさん

 ウェーディングの件は、私も同感です。意外にサカナは、手前のシャローにもいるんですよねーー。

 「釣り場に近いところに住む」、これは中々思ったようにいかないことだと思いますが、より楽しむための条件の一つであることは確かです。

 私は、鬼怒川本流まで10分で行けるので、仕事前&仕事後のチョイ釣りもできることは、本当にありがたいことだと思っています。

 t-fukuさんも、宇都宮に引っ越してきませんか(笑)。

投稿: よっしー-t-fukuさん | 2008年10月 3日 (金) 19時52分

>kawashimogawaspecialさん

 灯台下暗しって感じで、栃木県の地元の方って、意外にアウトドアを趣味にしている人が少ないんですよねーー。

 趣味なので強制するものではないのですが、「地元の人達が地元に住んでいて楽しく暮らす」っていうことがもっともっと広がってくるといいなーーー、なんて思いながら、ブログ続けてます(^_^;)。

投稿: よっしー->kawashimogawaspecialさん | 2008年10月 3日 (金) 19時51分

>ocmagicさん

 今年、よっしーも、鬼怒川本流はオデコでした。
 スーパークラスの2バラシが唯一のチャンスで、それっきり。現実は、こんなもんです(^_^;) 

投稿: よっしー-ocmagicさん | 2008年10月 3日 (金) 19時49分

>まっくさん

>センスが今一なのは回数でカバーして

 私もちょっと前までは、同じだったのですが、最近は、回数もちょっと減り気味です。

  釣れなくても、水辺でルアーをキャストしているだけで、気持ちいいので、釣果に拘らなくなってきたようなんです(負け惜しみ?)(^_^;)。

投稿: よっしー->まっくさん | 2008年10月 3日 (金) 19時48分

確かにその通りですね。

あえて、追記させていただくとすれば、

「初心者の皆さん、川だからといって、ウエーダーでむやみに立ち込まないこと」

ですかね。

後、非常に重要なことがあります。

”釣り場に近い場所に住む”

ということでしょうか・・・(笑)

投稿: t-fuku | 2008年10月 3日 (金) 12時06分

>餌釣りマンさん

 以前、読んだ本で、「餌釣りの方が圧倒的に数が釣れて、ルアーはその何分の一(詳細は後で調べておきますね)」とかいう数字を見ています(私の経験も同じです)。

 状況&ポイントによっては、ルアーに分が有る時もあると思いますが、基本的には、餌釣りの方が数は釣れるのではないでしょうか。

 ただ、リールという機械のおかげもあって、大物ゲット率はルアーに分があるかもしれませんね。

投稿: よっしー->餌釣りマンさん | 2008年10月 3日 (金) 06時44分

こんばんわ。
本当に”自然に恵まれた栃木県”ですね。

私の育った京都の山奥も自然には負けず劣らず恵まれておりましたが・・・、アブラビレ系は居ず、エサでカワムツやオイカワ、マブナがメインでした。
その後、バス釣りにはまりにはまって、稼いだ金のほとんどを琵琶湖に注ぎ込みました。(笑)

こちらに来て早丸2年、100ケ所以上有るんじゃないか?というぐらいの管理釣り場、鬼怒川と那珂川の大ヤマメ、中善寺湖~湯ノ湖だけでなく鱒類の住む山間に在る数々の湖、少し南に下ればラージとスモール・・・(ルアーフライの)天国です。(笑)

こちらに住まれているベテランの方はもとよりビギナーの方にもエサ釣りの方にも・・、ただうらやましい!ばかりです。

投稿: kawashimogawaspecial | 2008年10月 2日 (木) 22時38分

相変わらずいいこと書きますね。
大体自然を相手にする釣の場合
時間帯や天候や水の状態やポイントが最大に重要ポイント!(当たり前だけど)
でサラリーマンの場合は重要なポイントより仕事の都合でどのような状態でも土日しか釣が出来ない。
と言う事はベストシーズンでもハイプレッシャーの中数日かんしか実際には釣が出来ない。
となればオデコなんか普通なわけですよね。
特に鬼怒川では立ち込みが激しいので一段とハイプレッシャー

ただ実際問題遠方から通う場合、高速にガソリンで1万円近い交通費をかけ1シーズン釣れないとめげちゃう人も多いでしょうね。(私も・・・・・)
この辺は漁協の運営悪化とスパイラルな気がします。
釣れない
赤字
値上げ
釣れない
見たいな

出来れば餌釣氏も半分くらいリリースしてくれればな・・・
と言ってもお金払ってるわけだから仕方ないのも事実

まあ人のことを言ってる場合じゃない
私自身今年は鬼怒川1シーズンオデコだし
来シーズンに向けてタックル準備でもしよう・・・・汗

投稿: ocmagic | 2008年10月 2日 (木) 01時04分

お久しぶりです。
ヘビータックル派のまっくです。

本流歴2年目で感じた事は「特に大型は難しい」です。
そればかり狙っているせいか、釣れないのは当たり前ですね。
センスが今一なのは回数でカバーしてどうにか釣れていますが....。

今年は泣きが入りそうでした。
それでもAM3時に起きて出勤前の一仕事に向わせる、何かがあるのでしょう。 ただの釣りバカ?

投稿: まっく | 2008年10月 2日 (木) 00時15分

「餌には餌の難しさがありますが、ルアーより釣れることは間違いありません。」

との事ですが、ルアーの方が釣れる場合もあるのでは?って勝手に思ってしまいました。

里川の釣りならともかく、鬼怒川本流とかだと本流竿だと届かないポイントが多々あり、大ヤマメが付いていそうなポイントにすら流せなかったりします。またエサ釣りは流れの筋を流す釣りで面を釣る釣りではないので、特に本流だとルアーに軍配があがるんじゃないかと。。。
まあ自分はルアーはやらないのでその難しさは分かりませんが。

投稿: 餌釣りマン | 2008年10月 1日 (水) 22時11分

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