YS-minnowΔtype(85mm)とM-1インスパイアミノーの性能チェック
エバーグリーンの「M-1インスパイアミノー(C.B.Sモデル)」をようやく手に入れることができました。
「C.B.S.カウンターバランスシステム」は、ベリー部のメインウェイトに加え、センター上部にカウンターウェイトを追加したもので、ノーマルな重心移動モデルより、「ダートが派手になる(左右だけでなく上下への立体的なヒネリをともなうダートアクション)、固定重心のため飛距離は少し短い」などの特徴があります。
プールで「重心移動モデル」の泳ぎを見た後、「C.B.S.モデル」を結んでジャークさせてみると、泳ぎの違いは一目瞭然。
左右へのダートの幅が大きく伸びています。
連続トゥイッチしてみると、左右に加え、上下も含む立体的なダートを見せてくれました。
さすが、今江克隆プロ、藤木淳プロが、開発したスペシャル・ミノー。
それではYS-minnowΔtypeと比べてみると、どうなるでしょう。
ちなみに、M-1インスパイアミノーとYS-minnowΔtypeの主な仕様の違いは、こんな感じになっています。
○M-1インスパイアミノー(重心移動モデル) :全長90mm、6.4g、フローティング
○M-1インスパイアミノー(C.B.Sモデル) :全長90mm、6.6g、フローティング
○YS-minnowΔtype(No274モデル):全長85mm、7.1g、シンキング、No311より少し前荷重
○YS-minnowΔtype(No311モデル):全長85mm、7.2g、シンキング
~~~YS-minnowΔtype(85mm)とM-1インスパイアミノーの性能チェック~~~
比較したのは、飛距離と潜行深度、ダート性能です。
(1)飛距離
M-1インスパイアミノー(重心移動モデル) > 『YS-minnowΔtype(No274モデル)≒YS-minnowΔtype(No311モデル)』 > M-1インスパイアミノー(C.B.Sモデル)
重心移動システムを組み込んだ「M-1インスパイアミノー(重心移動モデル)」が、他を圧倒してました。
遠投せねばならないポイントでは、これしかありませんね。
(2)潜行深度
『YS-minnowΔtype(No274モデル)≒YS-minnowΔtype(No311モデル)』 > M-1インスパイアミノー(C.B.Sモデル) > M-1インスパイアミノー(重心移動モデル)
ウェイトのあるシンキングで、前荷重になっている「S-minnowΔtype(No274モデル)」が最も深い場所を泳ぎます。
M-1インスパイアミノーは、いずれもフローティングタイプということで、表層中心です。
(3)ダート性能(ジャークした時の左右への移動幅の大きさ)
YS-minnowΔtype(No274モデル) > 『YS-minnowΔtype(No311モデル)≒M-1インスパイアミノー(C.B.Sモデル)』 > M-1インスパイアミノー(重心移動モデル)
よっしーが、最も重視しているのが、このダート性能。
YS-minnowΔtype(No274モデル)が、少し前重心で前傾していて、シンキングということで、「YS-minnowΔtypeNo311」や「M-1インスパイアミノー(C.B.Sモデル)」より、ダートした時の移動幅が、ほんの少し大きく感じました。
このあたりの評価は、かなり微妙で、「自分が作ったミノーだから、大きくあってほしい」という気持ちが出た可能性が大いにあります
ちなみに、重心移動モデルは、重心が動いてしまうことが影響して、どうしても左右へのダートが控え気味になりました。それでも、他の市販ミノーよりは、よくダートしていますが・・・
【YS-minnowΔtype(85mm)の評価まとめ】
「85mm、7g、シンキング」で、ダート性能の高いYS-minnowΔtype(No274&No311)は、「表層より少し深いところを泳がせて、ジャークを入れて派手なダートで活性の高いトラウトにアピールしてバイトに持ち込む」というイメージで作ったものです。
今回、ベースとした「M-1インスパイアミノー」との比較テストで、深度は狙っていた通りの深さ、そして、気にしていたダート性能は、M-1インスパイアミノー(C.B.Sモデル)と比べても遜色ないレベルであることが分かって、少しほっとしました。
とは言っても、いくら人が見て「いい泳ぎ」をしていても、魚が釣れなくては意味がありません。「釣る道具」ですから・・・
2015年シーズン中、YS-minnowΔtypeの「No274モデル」と「No311モデル」を使い続けて、鬼怒川本流ヤマメや川俣サクラマス・レインボー・イワナ達に最終判断してもらうことにしましょう。
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コメント
>瀬ZONさん
こんばんは。
「シンキングなら沈む時のバイブレーション」って、かなりしびれる言葉ですね(^_^;)
YS-minnowは、バイブレーションほどではありませんが、ヒラヒラゆれながら落ちる状態です。
一人でやっていると、どうしても我田引水になりがちなので、近いうちに送りますので、見ていただけたらと思いますm(_._)m
投稿: よっしー→瀬ZONさん | 2015年2月11日 (水) 21時38分
こんにちは。
詳しいレポートありがとうございます。
最終判断、楽しみですね。
サスペンドなら止まった時の姿勢(そこから静止状態にどう戻るのか)シンキングなら沈む時のバイブレーション、フローティングなら浮き上がり時に動くのか、水面から最初に出るのが背中からか頭からか・・・
色々、魚に聞いてたみたいですよ。(笑)
投稿: 瀬ZON | 2015年2月11日 (水) 13時09分
>ozechiさん
こんばんは。
今回、M-1インスパイアミノーのCBSモデルを入手して、上部のシンカーの位置を見て、バスプロの発想のスゴさを、あらためて実感しました。
バルサ・ミノーでやったら、たぶん泳がないでしょう。
そして、CBSモデルの重心移動モデルとまったく違った、ド派手な泳ぎを見て、シンカーの位置の重要性にも気がつかされました。
固定重心のため飛距離は出ませんが、ozechiさんも、CBSモデル、是非使ってみてください(^_^)
投稿: よっしー→ozechiさん | 2015年2月 8日 (日) 21時52分
チェックOKというところですね
ハンドメイドでしか出せない微妙なところもありますので、これで大物を釣れますね
投稿: ozechi | 2015年2月 8日 (日) 20時16分